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就労継続支援B型の仕事内容と工賃は? 利用料や1日の流れも解説


B型ではどんな仕事をするの?
就労継続支援B型(B型)事業所での作業内容は多岐にわたります。部品の組み立てや検品、袋詰めといった軽作業、パンやお菓子の製造・販売、カフェでの調理や接客、施設内外の清掃、データ入力やウェブサイト更新などのパソコン作業、農作業、工芸品の制作などが一般的です。最近では、イラスト制作や動画編集、eスポーツといったクリエイティブ分野やIT関連の仕事を提供する事業所も増えています。企業から請け負う「施設外就労」や、自宅で行う「在宅就労」に対応している場合もあります。見学や体験利用を通じて、どんな仕事に興味があるか、自分にできそうかを確認することが大切です。
気になる「工賃」と利用料
B型で生産活動を行うと、対価として「工賃」が支払われます。これは雇用契約に基づく「賃金」とは異なり、最低賃金の適用はありません。令和4年度の全国平均工賃は月額約17,000円、時間額約243円と低い水準ですが、近年は緩やかな上昇傾向にあります。工賃額は作業内容や事業所の経営努力によって異なります。一方、B型サービスの利用料は、前年の世帯所得に応じて負担上限月額が定められており、約9割以上の利用者は自己負担0円(無料)で利用しています。所得がある場合でも、月額9,300円または37,200円が上限となります。別途、昼食代や交通費がかかる場合がありますが、軽減措置もあります。
B型事業所での1日の流れ
B型事業所での一日は、朝の準備やミーティングから始まります。午前中は割り当てられた作業を行い、途中で休憩を挟みます。お昼休みは、持参したお弁当を食べたり、事業所が提供する食事をとったりしながら休憩します。午後は再び作業に取り組み、夕方前に片付けや清掃をして終礼後、退勤となります。多くの事業所では、週1日や1日数時間といった短時間利用も可能です。体力や体調に合わせて無理なく通えるよう配慮されています。作業以外にも、スキルアップ研修やレクリエーション活動などが組み込まれていることもあります。