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精神科訪問看護とは?利用者のニーズに応える支援内容、利用方法、費用を徹底解説

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目次

精神科訪問看護とは?利用者のニーズに応える支援内容、利用方法、費用を徹底解説のメイン画像

精神的な不調や疾患を抱えながらも、住み慣れた自宅での生活を続けたい。そう願う方々にとって、精神科訪問看護は心強い支えとなります。しかし、「精神科訪問看護」という言葉は聞いたことがあっても、具体的なサービス内容や利用方法、費用についてはよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、精神科訪問看護の基本的な情報から、対象となる方、具体的な支援内容、利用の流れ、費用、そして利用する上での疑問点まで、幅広く詳しく解説します。精神科訪問看護の利用を検討されている方、ご家族の方、そして精神科医療・福祉に関わる方々にとって、この記事が有益な情報源となることを目指します。

精神科訪問看護とは? – 在宅での心のケアを支える専門サービス

精神科訪問看護とは、精神疾患を持つ方や心の健康に問題を抱える方が、自宅やグループホームなどの生活の場で、安心して自分らしい生活を送れるように支援するサービスです。看護師や精神保健福祉士、作業療法士などの専門職が定期的に訪問し、利用者の状況に合わせたケアを提供します。

精神科訪問看護の目的と役割

精神科訪問看護の主な目的は、以下の3点です。

  1. 症状の安定と再発予防: 精神疾患の症状をコントロールし、安定した状態を維持すること、そして再発を防ぐことを目指します。
  2. 日常生活の支援: 食事、服薬、清潔保持、睡眠など、日常生活を送る上で必要なスキルを維持・向上させ、自立した生活を支援します。
  3. 社会参加の促進: 就労、デイケア、地域活動など、社会とのつながりを持ち、その人らしい生活を送れるようにサポートします。

精神科訪問看護は、医療機関での治療を補完し、地域での生活を支える重要な役割を担っています。入院治療と外来治療の間に位置するサービスであり、継続的なケアを提供することで、利用者のQOL(生活の質)向上に貢献します。

精神科訪問看護と一般の訪問看護の違い

一般の訪問看護は、身体的な疾患や障害を持つ方に対して、医療処置(点滴、注射、褥瘡の処置など)やリハビリテーション、日常生活の介助(入浴、食事、排泄の介助など)などを行います。一方、精神科訪問看護は、精神的な疾患や心の健康問題に特化しており、服薬管理、精神症状の観察、コミュニケーション支援、社会資源の活用支援など、精神的な側面に重点を置いたケアを提供します。精神科訪問看護では、利用者の心の状態に寄り添い、対話を通して信頼関係を築くことが重要になります。

精神科訪問看護の現状とニーズの高まり

近年、精神疾患を持つ方は増加傾向にあり、厚生労働省の調査によると、精神疾患により医療機関を受診している患者数は、2002年の258.4万人から2020年には614.8万人と大幅に増加しています。また、国は入院中心の精神医療から地域での生活を支援する「地域包括ケアシステム」の構築を推進しており、精神科訪問看護のニーズはますます高まっています。

精神科訪問看護の利用者数も増加しており、厚生労働省のデータによると、2011年には約24,000人だった利用者が、2023年には約240,000人と10倍近くに増加、その後も増加傾向が続いています。これは、精神科訪問看護が、在宅での療養を希望する方々にとって、必要不可欠なサービスとなっていることを示しています。

(参考)訪問看護ステーションの利用者の主傷病の推移

精神科訪問看護の対象者 – どんな人が利用できる?

精神科訪問看護は、以下のような方が利用対象となります。

  • 精神科や心療内科に通院中の方: 現在、精神科や心療内科で治療を受けている方が対象です。
  • 精神疾患の診断を受けている方: うつ病、統合失調症、双極性障害、不安障害(パニック障害、強迫性障害など)、依存症(アルコール依存症、薬物依存症など)、パーソナリティ障害、摂食障害、発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど)など、精神疾患の診断を受けている方が対象です。
  • 精神疾患の診断はなくても、睡眠障害や引きこもりなど、精神的なサポートが必要と医師が判断した方: 明確な診断名がなくても、医師が必要と判断すれば、精神科訪問看護を利用できる場合があります。
  • 精神科病院を退院後、自宅での生活に不安がある方: 退院後の生活をスムーズに移行するためのサポートを行います。
  • 入退院を繰り返している方: 再発予防や、症状悪化時の早期対応を支援します。
  • 服薬管理や生活リズムの維持が難しい方: 服薬の自己管理が難しい、生活リズムが乱れがちといった方へのサポートを行います。
  • 家族のサポートだけでは対応が難しい方: 家族の負担を軽減し、専門的な視点から支援を行います。

年齢制限はなく、就労中の方でも利用可能です。ご本人が利用を希望しない場合でも、ご家族からの相談は可能です。

精神科訪問看護の具体的な支援内容 – 利用者のニーズに合わせた多様なケア

精神科訪問看護では、利用者一人ひとりの状況やニーズに合わせて、以下のような多様な支援を提供します。

  1. 病状の観察とアセスメント: バイタルサイン測定、精神状態の観察、コミュニケーションを通して、利用者の状態を把握し、適切なケアプランを作成します。
  2. 服薬管理: 服薬状況の確認、服薬に関する指導、副作用の観察など、薬物療法が適切に行われるように支援します。
  3. 日常生活支援: 食事、入浴、排泄、更衣、清潔保持など、日常生活を送る上で必要なセルフケアを支援します。生活リズムの確立や、家事能力の維持・向上もサポートします。
  4. 精神症状への対応: 不安、幻覚、妄想、抑うつなどの精神症状に対して、適切な対応方法を指導し、症状の緩和を促します。
  5. コミュニケーション支援: 利用者との対話を通して、悩みや不安を傾聴し、精神的な安定を促します。
  6. 社会資源の活用支援: 利用者が利用できる社会資源(医療機関、福祉サービス、相談機関など)の情報を提供し、利用手続きを支援します。
  7. 家族支援: 家族の悩みや不安を傾聴し、精神疾患に関する情報提供、対応方法のアドバイスなどを行います。
  8. 関係機関との連携: 主治医、保健師、ケースワーカー、地域の関係機関と連携し、利用者にとって最適なサポート体制を構築します。

精神科訪問看護の利用の流れ – 申し込みからサービス開始まで

精神科訪問看護を利用するには、以下の手順を踏む必要があります。

  1. 主治医への相談: まずは、受診している病院やクリニック、地域の相談機関などに相談します。
  2. 訪問看護指示書の交付: 精神科訪問看護を利用するには、主治医の「精神科訪問看護指示書」が必要です。主治医に指示書の作成を依頼します。
  3. 利用契約: 訪問看護指示書が発行されたら、訪問看護ステーションと利用契約を結びます。
  4. サービス開始: 精神科訪問看護指示書に基づいて、訪問看護が開始されます。

精神科訪問看護の費用 – 保険適用と自己負担について

精神科訪問看護の費用は、利用する保険の種類や自己負担割合によって異なります。

  • 健康保険: 通常は3割負担ですが、自立支援医療制度を利用すると1割負担に軽減されます。
  • 自立支援医療制度: 精神疾患の治療にかかる医療費の自己負担を軽減する制度です。所得に応じて自己負担上限額が設定されます。
  • 生活保護: 生活保護受給者は、原則として自己負担はありません。

訪問看護ステーションによっては、交通費が別途必要になる場合があります。

精神科訪問看護に関するQ&A – よくある疑問を解決

  • 精神科訪問看護は、病院やクリニックを受診しないと利用できませんか?
    • はい、精神科訪問看護を利用するには、医師の指示書が必要です。必ず医療機関を受診してください。
  • 訪問スタッフとの相性が合わない場合はどうすればいいですか?
    • 訪問スタッフの変更を希望する場合は、遠慮なくステーションに相談してください。
  • 家族だけで相談する時間はありますか?
    • はい、多くのステーションでは、家族だけの相談時間を設けています。事前にステーションに相談しておくと安心です。
  • 精神科訪問看護を利用していることを周囲に知られたくないのですが…
    • 訪問看護ステーションは、利用者のプライバシー保護に最大限配慮しています。訪問時の服装や車両など、周囲に配慮した対応をしているステーションが多いです。
  • 精神科訪問看護スタッフはどのような資格を持っている?
    • 精神科訪問看護を行うスタッフは、主に以下の資格を持っています。
      • 看護師: 国家資格であり、医療的なケアや健康管理の専門家です。
      • 精神保健福祉士: 国家資格であり、精神保健福祉に関する相談援助の専門家です。
      • 作業療法士: 国家資格であり、心身の機能回復や日常生活動作の改善を支援するリハビリテーションの専門家です。
    • ステーションによっては、これらの資格に加えて、精神科認定看護師などの専門資格を持つスタッフが在籍している場合があります。
  • 訪問時間はどのくらい?
    • 訪問時間は、利用者の状態や支援内容によって異なりますが、1回あたり30分~1時間30分程度が一般的です。初回訪問時は、アセスメントや説明などを行うため、通常よりも長めの時間が設定されることが多いです。
  • 訪問頻度はどのくらい?
    • 訪問頻度は、医師の指示書や利用者の状態によって異なりますが、週1~3回程度が一般的です。症状が不安定な場合は、週に複数回の訪問が必要になることもあります。

まとめ – 精神科訪問看護で自分らしい生活を取り戻す

精神科訪問看護は、精神的な不調や疾患を抱える方が、住み慣れた環境で安心して生活できるようにサポートする、心強いサービスです。医療機関での治療を補完し、地域での生活を支える重要な役割を担っています。

精神科訪問看護は、利用者の方の症状の安定と再発予防、日常生活の支援、社会参加の促進を目的とし、多様なケアを提供します。訪問看護師は、利用者の方の心に寄り添い、共に課題を解決していくパートナーです。

もし、あなたが、あるいはあなたの大切な人が、精神的な不調や疾患で悩んでいるなら、一人で抱え込まずに、精神科訪問看護の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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